たくさんのお客様のお葬式のお手伝いの中の一つのあたたかいお別れをご紹介致します。
先日、お葬式のお手伝いをさせていただいたA様は家族葬で行いたいというご希望でした。
故人は定年を迎えるまでは警察官として勤めていました。ご家族の方から故人様の人柄などを聞くと体が大きく豪快な人であったが誰にでもやさしい人でしたと伺いました。そしてなによりも故人は柔道を一こよなく愛していたと私に話してくれました。
それは仕事よりも家族よりも柔道が好きだったと冗談まじりに話してくれました。
そして柔道着を祭壇に飾ってほしいと、故人が生前中使用していた柔道着をそっと私に見せてくれました。
そこには使い込んだ柔道着と紅白の帯がありました。紅白の帯とは名誉段というもので柔道界に貢献していた方だけがもらえる素晴らしい帯のようです。
それは参列する方々に故人が柔道が好きだったことを知ってもらいたいというご家族の思いでした。
私はご家族の想いを聞いて、一つのご提案を致しました。
それはお花で故人様が好きだった柔道の紅白の帯を描いてみますか？というご提案をしました。
A様はそれはお父さんもきっと喜んでくれると思いますとおっしゃっていただき紅白の帯をお花で表現することになりました。
そしてこのような故人様を象徴するお花の祭壇ができあがりました。

このようにお葬式には故人様の人生を皆様で再確認してお別れをする場所でもあります。
そしてお葬式には色々な形があります。お花で送りたいシンプルに送りたいと様々なお別れがある中で私どもはお葬式の形は異なるけれども送る人、送られる人の両方が心からありがとうと思えるお葬式が一番だと考えております。そして私たちがそのようなお葬式のお手伝いができるということは何よりの心の財産であると思っております。